- コラム
- 2025年6月17日
【近年人気】ラジカル制御型塗料について解説します
こんにちは!小山塗装工業の小山です🌞
今回は、外壁塗装で使用する塗料について、より詳しく!✨
近年人気の『ラジカル制御型塗料』の特徴などお伝えしていきたいと思います。
ラジカル塗料は、耐久性が高く防水性や防カビ性、光沢が維持できる美観性など高性能が揃っています。
~ラジカル塗料について、メリット・デメリット、注意点などを解説します~
ラジカルとは?
塗料の中に含まれる成分を知ることで、【ラジカル】を理解できると思います。
ラジカル制御型塗料とは、酸化チタンを使った塗料です。
ラジカルとは、紫外線、水などが顔料に触れる際に発生する塗装の劣化を引き起こすエネルギーのことです。
塗料に含まれる成分
塗料には主に3つの成分が含まれています。
合成樹脂=アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素など塗料の主成分
顔料=塗料の色を付ける成分です
希釈剤=水、もしくはシンナー
ラジカルとは、この中の顔料から発生する因子のことです。
ラジカルは何が原因で発生し、塗膜にどういった影響を与えるのかをご説明します。
塗料は、塗装することで表面に樹脂の膜ができます。
その下に色粉の役割を担う顔料が並んでいます。
この顔料の中に含まれているのが酸化チタンといわれる白の色粉です。
この白い色粉に赤や青色、黒などを調色して、ご希望の色に仕上げています。
この白の酸化チタンは、太陽光の紫外線に当たると、ラジカルという因子を発生させます。
発生したラジカルは、樹脂の膜を攻撃していきます。
このことをラジカル現象といいます。
ラジカル現象
このラジカル因子の攻撃により、樹脂の膜が破壊され、隙間から顔料が出てきてしまいます。
これによって、まるで表面が粉を吹いたようなチョーキング現象が現れます。(塗料に含まれる顔料が自然環境による劣化で粉が発生すること)
関連記事 ※チョーキング現象とは
ラジカルの発生を制御するラジカル制御型塗料
そこで開発されたのが、近年大人気のラジカル制御型塗料です。
その名の通り、
ラジカルの発生を制御する塗料=外壁塗装にありがちな劣化を制御できる画期的な塗料
ということです。
では、どのようにラジカルを制御するのか…?
「酸化チタン」が紫外線に当たる前に、酸化チタンをまるごと包み込んでバリアします。
バリアすると紫外線が直接当たらないので、ラジカルを発生させる要因を少なくさせることができます。
ラジカル制御型塗料のメリット
① 耐久性が高く、コストが安い!
ラジカル塗料は高性能でありながら、従来型の塗料と比較しても価格がほぼ変わらないため、
コスパの良い塗料です。
塗料を選ぶ際は、施工費用以外に、施工後のメンテナンス費用についても計画しておく必要があります。
ラジカル塗料であれば、耐久性の高い仕上がりによって、塗り替えの負担も減るので、トータルして費用負担を抑えることも可能に。
② チョーキング現象が起こりにくい
先ほど、チョーキング現象についてお伝えしましたが、
ラジカル制御型塗料はチョーキング現象を抑えることができます。
外壁塗装は、雨風などによって塗膜効果が低下するため、
チョーキング現象を抑えるために塗り替えが必要です。
一方、ラジカル塗料であれば、チョーキングしにくい性能なので、紫外線や雨風による劣化を防ぎ、
さらに、ひび割れや水漏れリスクにも適用できます。
③ 光沢が持続する
光沢保持率が高いのもラジカル塗料の大きな特徴です。
光沢保持率とは、塗装後の光沢を100%とし、
劣化した後に光沢をどれだけ維持できるかを示した数値です。
光沢保持率が80%下回ると塗料が劣化したことと判断されます。
例えば、日本ペイントのラジカル塗料は、促進耐候性試験で2500時間経過後、光沢保持率が80%という優れた機能性を実現しています。
「ツヤ有り」仕上げで外塗装を検討されている場合は、光沢が維持できるラジカル塗料がおすすめです。
④ 防カビ、防藻効果が高い!
外壁は、カビ・藻が発生しやすい場所です。
特に直射日光の当たらない湿気の多い場所には、カビ・藻のリスクが高くなります。
ラジカル塗料は、優れたバイオ技術により、カビ・藻の付着を防止できます。
北向きの外壁や風通しの悪い壁にも安心して使用できます。
また、雨水による汚染を防ぐ効果もあります。
壁に付着したカビ・藻は、除去・掃除費用が発生するため、
維持管理費を抑えるためにもおすすめの塗料です。
⑤ 伸びがよく、塗りやすい
ラジカル塗料は、作業性が高く、扱いやすい塗料です。
塗料の伸びが良く、ムラが出にくい特徴があり、飛散しにくいのでとても塗りやすいです。
さらに、さまざまな下地との相性がよく作業効率が高くなるので施工期間も短くなります。
モルタル・ALCパネル・木部・鋼板など、多様な壁の種類に対応できます◎
ラジカル制御型塗料のデメリット
ラジカル塗料に配合されている酸化チタンは、白色顔料なので濃色を作ることが難しくなります。
ブラックやブラウンのような濃い色には不向きです。
一方、白色や淡色系であれば、ラジカル塗料向きです。
濃い色の場合は、ラジカル塗料の機能性が発揮できないケースもあります。
濃い色を希望する場合は、ラジカル塗料以外で、耐候性の高い塗料を選ぶのもひとつの方法です。
樹脂による耐用年数の違い
ラジカル制御型塗料でも、アクリル、シリコンなど樹脂によって耐用年数は変わります。
アクリルのラジカル制御型塗料よりもシリコンのラジカル制御型塗料のほうが、
耐久年数は長くなります。
現在の外壁塗装では、シリコンのラジカル制御型塗料が主流となっています。
~塗料の耐用年数~
● ラジカル制御型塗料 8~16年
● フッ素塗料 8~15年
● シリコン塗料 5~10年
● アクリル塗料 5~7年
ラジカル制御型塗料の相談は小山塗装工業に!
ラジカル塗料は、コスパが良く高性能の最新型の塗料です。
外壁塗装には、雨風、湿気、日光などによるさまざまなリスクが伴うため、
耐久性の高い塗料がおすすめです。
ラジカル塗料の外壁塗装を検討されている際は、小山塗装工業にご相談ください。
外壁塗装の塗料を選ぶ際には、お客様の建物の状況や外壁塗装へのご要望、
費用などについて事前にしっかりヒアリングを行って満足できるサービスを提供しております。
まずは、当社までお気軽にお問い合わせください😊☎
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